日本語の『おもてなし』とは、期待を超えてお客様の体験を大幅に向上させるために全力を尽くすことを意味します。cargo.oneと提携した1年間を振り返り、ANA Cargo Inc.のグローバルマーケティングおよびグローバルセールス担当エグゼクティブバイスプレジデントである玉田敏也氏は、cargo.oneがデジタルのおもてなしを提供する上で、顧客へのリーチ、可視性、および提供品質が、日本最大の航空会社に力を与え、可能にした3つの主要分野として示しています。
ANAは2020年6月からcargo.oneに参入しています。貨物航空会社のキャパシティを促進するためにリアルタイムのオンライン予約プラットフォームを選択するという決定は、未来志向の綿密な販売変革戦略の一環として行われました。「最新のデジタル技術を活用し、サービスの利便性と効率性の向上をさらに目指し、大切なお客様に選ばれるようにしています」ANAのエグゼクティブバイスプレジデント兼ANAカーゴの社長である外山敏明氏は、これを航空会社からのお客様への約束と語っています。玉田氏は、昨年の業務提携によってすでに予想以上の成果を上げていると結論付けています。「cargo.oneは、3つの重要な側面でビジネスを大幅に改善しました。顧客へのリーチ、ネットワークの露出、および関連データの可視化です」と述べています。
2021年のcargo.oneユーザーの内、約3分の1が新規またはANAとの再契約を締結
数字で見ると、今年上半期にcargo.oneでANAを予約したすべての貨物輸送業者の内30%が、2019年にはサービスを利用したことがないことがわかります。cargo.oneを経由する航空会社の予約数の32%は、このような新規顧客が占めています。 「全体として、今年ヨーロッパでアクティブな貨物輸送業者のほぼ10社に1社は、cargo.oneの予約システムのおかげで我々と新規のお取引を開始、または再契約した新規顧客であると言えます。cargo.oneとのパートナーシップにより、特に中小企業のお客様へのリーチが大幅に拡大しました」と玉田氏は説明します。「また、プラットフォームから不定期な予約を行う貨物輸送会社とのビジネス関係にも前向きな進展が見られます。」
ANAの露出の増加が、日本国内の目的地を超えた全体のトラフィックを増加させる
予約行動の変化には、ANAのネットワークの使用方法も含まれます。これまでは、主に発送先が日本の便を予約するために貨物輸送業者はANAを選択していましたが、他の国外路線の便もシステム上で一目で見えるようになりました。「私たちのネットワークは、ANAが接続便を提供できるすべての検索結果に表示されるため、cargo.oneを通じてより多くの露出を得ています。その結果、日本国外の目的地の予約数が増加し、今では海外便がcargo.oneからの収益の50%以上を占めています」と玉田氏は説明します。実際、中国行の便はANAで日本国内が目的地の便とほぼ同じくらい人気があり、ANAでは8件に1件以上の予約がこれら2か国のものとなっています。
ANAのヨーロッパ、中東、アフリカ担当副社長であるSadami Sugimoto氏はこの発展を喜んでいます。「2021年7月、ANAでは640の異なる積み地、向け地内で10,000を超える出荷見積もりが発生し、その結果、自然と予約数も増加しました。お客様からのフィードバックからも明らかですが、素早く簡単な予約が可能な素晴らしいプラットフォーム上で、私たちの存在が際立って目立つことは非常に価値があります。固定の貨物輸送業者との関係もでき、毎月の予約が20%増になりました。」
過去のデータからANAのサービスを調整、順応し、将来の成功へ
Sugimoto氏は、cargo.oneのリアルタイム分析機能を高く評価しています。これにより、航空会社は価格を調整し、市場のニーズに合わせた品質を提供できるようになります。「個別の積み地、向け地や重量によって分類できる特定のコンバージョン指標など、以前よりもはるかに多くのデータにアクセスできるようになりました。これに基づいて、顧客への提案内容の魅力を高めると同時に、ネットワークの効率をモニターしてしっかりと舵取りをしなければなりません。」と説明しています。
昨年の成功とそこから学べることが、今後の道を切り開いていきます。玉田氏は、cargo.oneとのパートナーシップにおける航空会社の計画について次のように説明しています。「我々は意思決定にデータを有効活用して強みを生かすために、cargo.oneのチームと密接に協業しています。最近では我々の北米チームと緊密に協力し、そこでのビジネスを立ち上げました。業績は順調で、他の新規市場へのパートナーシップの拡大も考えています。」cargo.oneとの協業に関して、玉田氏が個人的に最も楽しんでいることについて尋ねられると、「状況を改善したいと願い、臨機応変に対応できる急成長する若い会社で働く人たちと仕事面で文化交流できることです!」と即答しました。
ANA (Cargo)について
1952年設立。たった2機のヘリコプターから始まり、全日本空輸(ANA)は日本で最大の航空会社となりました。ANAホールディングス(ANA HD)は、2013年に日本最大の航空会社グループ持株会社として設立され、ANAや日本を代表するLCCであるピーチアビエーションを含む71社で構成されています。ANAは2002年にボーイング767F貨物輸送機を初めて導入し、その後9機のボーイング767Fと2機のボーイング777Fと輸送機の保有を拡大しました。ボーイング777Fは現在、上海、シカゴ、フランクフルト、バンコク、香港へのサービスを担っています。ANAは貨物のジョイントベンチャーパートナーシップに加わった業界初の企業の一つです。ルフトハンザカーゴ、AG、ユナイテッド航空も最初のパートナーに含まれます。さらに、ANAは2017年にIATA CEIV Pharmaを認証した日本で最初の航空会社でもあります。
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